公開日:2023/12/19
カテゴリー:不動産に関する情報
1. 親子リレーローンとは:
- 親と子で1つの住宅ローンを契約し、その返済を親から子に引き継ぐ仕組みです。
- 親子同居や収入が不足する場合に利用されます。
1-1. 親子ペアローンとの違い:
- 親子リレーローンは一つの契約で親から子へ引き継ぐ形式です。
- 親子ペアローンは親と子が別々にローン契約し、お互いが連帯保証人となります。
2. 親子リレーローンの要件:
- 同居が一般的な要件であるが、金融機関により異なります。
- 安定した収入が必要で、親が年金でも収入とみなす場合があります。
- 団体信用生命保険に加入が必要です。
3. フラット35の親子リレーローン:
- 住宅支援機構の提供するフラット35でも親子リレーローンが利用可能です。
- 親が団信に加入するか子が加入するか選択可能です。※1
- 親の年金も収入として認められ、通常よりも借入可能額が高くなります。
4. 親子リレーローンのメリット:
- 借入可能金額が増加し、返済期間に余裕ができます。
- 住宅ローン控除を親と子が利用可能です。
- 高齢の親でも住宅ローンが組めます。
5. 親子リレーローンの注意点:
- 新たなローンの組み込みが難しくなる可能性があります。
- 不動産登記が例えば子単独の所有となった場合、贈与とみなされる可能性があります。
- 兄弟が複数いる場合、相続時の分配が複雑になる可能性があります。
まとめ: 親子リレーローンは同居用の住宅購入において有益であり、借入可能金額の増加や返済期間の柔軟性がメリットとして挙げられます。注意点も存在し、新たなローンの取得や相続時の分配について検討が必要です。フラット35など特定の制度を活用することで、より利便性が向上するでしょう。
※1 子の団信加入が条件の場合が多いようですが、金融機関によっては選択可能